【ブログNo.17】「にんげん図書館に参加してみて」看護学生Nさん 

2023年09月09日 12:55

 精神看護学の授業や実習で、実際に当事者の方々の話を聴くまで、精神疾患に対して私が抱いていたイメージは「怖い」「どんなことを考えているのだろう?」という偏見でした。しかし、当事者の方々が抱える、理解してもらえない苦しみを伺い、また病気を抱えながら望む生活を実現しているピアサポーターの方の話を聞きました。これらから、身体的な慢性疾患を抱える人たちと同じように、病気との付き合い方を見つける方々が居て、「怖い」というイメージが払拭されたのと同時に、精神疾患からの回復とは、どのような過程なのか興味を持ち、深く知りたいと思いました。
 にんげん図書館は、そんな風に、自分自身や家族が精神疾患に悩んでいる方、精神疾患に興味があるけど「怖い」とイメージを抱いている方でも気軽に参加できる場所であると思いました。そして、当事者の方々の楽しみや苦しみ、今までの人生を聞いて、精神疾患とは、こころの回復とはどのようなものなのかを理解し、自分や大切なひとにとっての心の健康とはどのようなことを指しているのか見つめなおす機会になりました。
また、当事者の方にとっては、自分の人生を話し、自分を認め、誰かに受け入れられることで、病気からの回復に繋がる場になっていると感じました。
 「にんげん図書館」がそれぞれの地域の料理店や施設の参加により、地域全体の活性化に繋がり、看護や医療に携わる人でなくても、沢山の人が興味を持って参加して、社会的な偏見を解消する機会になることを心から望んでおり、これからも機会があれば参加したいと考えています。自分ひとりでできることは少なくても、誰かと協力しあえば、沢山の人にとって実りのある機会をつくることができることだと学ぶ機会にもなりました。ありがとうございました。

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